【大学生が体験】大阪・関西万博で体験した“未来社会の実験場”|キャッシュレスからマイボトルまでのリアル体験

社会・体験

2025年に開催される大阪・関西万博のコンセプトは未来社会の実験場(People’s Living Lab)。

この『未来社会の実験場』とは、最新のテクノロジーや革新的なアイデアを実際の社会で試す場所。

大阪・関西万博の会場全体が、期間限定の“未来の街”としてデザインされ、来場者はその中で新しい仕組みを体験しながら社会実験に参加することになります。

つまり、万博会場は「展示の場」だけでなく、「実際に試す場」であり、技術・環境・人の行動が融合することで、新しい社会モデルを探る挑戦の場と言えるでしょう。

この記事では、実際に会場を訪れた大学生の視点から、「未来社会の実験場」というコンセプトをどう感じたのかを紹介します。

キャッシュレス決済や顔認証システム、サステナブルな取り組みなどを通じて、万博が示す“これからの社会のかたち”を考えます。

この記事を読んで分かること
  • 会場で実際に体験した新しい技術や社会の仕組みの例が知れる
  • 大学生が現地で感じた「未来社会」のリアルな印象がわかる
結論
  • まだ課題の残る仕組みもある
  • 新しい仕組みを試し、改善することが大事

実際に感じた「実験場のような仕組み」

完全キャッシュレス社会のリアル

万博会場内での買い物では、お札や硬貨などの現金は使用できません。

使用できるのは、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など、すべてが「完全キャッシュレス化」されています。

完全キャッシュレス化には、以下のような利点があります。

完全キャッシュレス化による利点
  • 盗難リスク軽減
  • スムーズなお支払いが可能
  • お金の管理がしやすい

これらの利点は、利用者だけでなく運営側にも共通しています。

たとえば、日本円に慣れていない外国人観光客は、クレジットカードをかざすかQRコードを提示するだけ。

外国人スタッフも、金額計算を覚える必要がなく、決済手順さえ理解すればスムーズに対応できます。

つまり、キャッシュレスは「言語を超えるインフラ」として機能しているのです。

こうした仕組みを体験すると、デジタル化がすでに生活の基盤となっている現実を強く感じます。

単なる便利さではなく、社会全体の効率化と多様性への対応を支える技術であることがわかります。

分別の徹底と繰り返し使うの試み

万博会場内では、環境への配慮とリサイクル促進のために、「3Rステーション」が各所に設置されています。

この3Rステーションは、リサイクルに特化したごみ分別拠点であり、単なる「ごみ箱」ではありません。

3Rとは、環境問題を考える上で重要な考え方で、次の3つの頭文字を取った言葉です。

3Rの意味
  • Reduce(リデュース):ごみを減らす
  • Reuse(リユース):繰り返し使う
  • Recycle(リサイクル):資源として再利用する

実際の会場では、清掃スタッフが常駐し、来場者に分別の声かけを行っていました。

そしてもうひとつ注目したいのが、建築面での「Reuse(再利用)」の取り組みです。

ウーマンズ パビリオンの外観は、実は2020年に開催されたドバイ国際博覧会(UAE万博)で使用された構造を再利用しており、デザインもそのまま活かされています。

つまり、単なる「ごみ分別」だけでなく、建物そのものを再利用するスケールの“リユース”が実現しているのです。

素材の再利用や輸送の最適化によって、建設にかかるCO₂排出も抑えられています。

まさに、建築の分野でも「持続可能な社会」を体現している事例でした。

普段、何気なく捨てている“ごみ”も、見方を変えれば大切な資源です。

給水スポットとマイボトル文化

万博会場内では、各所に「給水スポット」が設置されていました。

この仕組みは、単なるサービスではなく、持続可能な社会インフラの一部として機能しています。

マイボトル利用によるメリット
  • プラスチックごみの削減(ペットボトル廃棄を減らす)
  • CO₂排出量の低減(輸送・製造のエネルギーを抑える)
  • マイボトル利用の習慣化(個人の意識変化)

こうした「給水スポット」は、環境面だけでなく人の行動設計という点でも注目に値します。

ペットボトルを“買う”のではなく、“補給する”という行動を促すことで、自然に環境負荷を減らす習慣が形成されます。

万博の体験を通して、持続可能な社会の実現には、便利さと環境配慮を両立させる設計思想が欠かせないと感じました。

電子チケットと顔認証

万博の入場から会場内の各施設まで、体験の多くは電子チケットと顔認証システムによって支えられていました。

事前登録した顔データによる「顔認証」とQRコードが表示されている「電子チケット」が導入されており、紙チケットを探す手間やもぎりの時間がなく、スムーズに入場できます。

電子チケットと顔認証よるメリット
  • チケット紛失リスクの低減
  • 入場の効率化
  • セキュリティと利便性の両立

これらは単なる技術デモではなく、社会全体の「スマートシティ運営」の実験でもあります。

私自身、入場の際にスマホを取り出すだけでスムーズに通過できる体験から、「デジタル化の快適さ」を感じました。

しかし、技術の利便性の裏側には個人情報管理などのセキュリティ面もこれから議論することも必要だと感じました。

まさに「未来社会の実験場」という言葉が当てはまる仕組みでした。

関西MaaSの利用

万博来場時には、会場アクセスに関連して関西MaaS(Mobility as a Service)も体験しました。

西ゲート民であれば、利用していた人は多いと思います。

MaaSとは「Mobility as a Service」の略で、鉄道・バス・フェリー・シェアサイクルなどの交通手段をデジタル上で複数の機能やサービスにつなぐ仕組みです。

万博では、関西エリアの複数の交通機関が連携し、スマートフォン上で経路検索からチケット購入までを一括管理できるようになっていました。

Mobility as a Serviceによる利点
  • アプリ1つで複数交通手段を連携
  • キャッシュレス決済でチケットレス移動
  • 公共交通機関を使いやすくすることができる

実際に使ってみると、紙の切符を買う手間がなく、時間変更もスムーズにできました。

一方で、アプリ操作に慣れていない人には少しわかりにくい部分もあり、「デジタル前提の社会設計」という点では、まだ課題も感じました。

そのようなこともあってか、地下鉄直結の東ゲートに人気が集中していました。

それでも、このような仕組みは、交通を「サービス」として統合する未来型都市交通の実験そのものです。

万博という国際イベントを通じて、関西全体がひとつの「実験都市」として機能しているように感じました。

大学生としては、MaaSがもたらす「移動の自由さ」「時間効率」「環境負荷の軽減」という三つの価値を、これからの社会設計にどう活かせるかを考えさせられる体験でした。

電気バスでの移動──静かで快適な「新しい交通」

会場内外の移動では、電気バス(EVバス)が多く運行されていました。

これは単なる交通手段ではなく、脱炭素社会を見据えたモビリティの実証でもあります。

実際に乗ってみると、まず驚くのが「静かさ」です。エンジン音がなく、車内の会話もはっきり聞こえるほど。

加速も滑らかで、乗り心地がとても良く、排気ガスの匂いもなく、環境にも人にもやさしい移動を体感できました。

マイボトル利用によ
  • CO₂排出ゼロのクリーンエネルギー移動
  • 走行音の低減による快適性向上
  • 次世代モビリティの社会実験

このEVバスは、単に「便利な乗り物」というよりも、未来の都市交通モデルを体験できる場として機能していました。

しかし、電気自動車にも同様のことが言えますが、「バッテリーのリサイクル」、「バッテリーの長寿命化」などたくさんの課題があります。

これからは、「バッテリーのリサイクル」、「バッテリーの長寿命化」などが重要な研究課題になると思います。

来場日時・パビリオン予約システム

一方で、少し課題を感じたのが「予約システム」です。

これは入場や特定パビリオンの混雑を防ぐために導入された仕組みで、事前にスマートフォンやPCで日時を予約しておく必要があります。

この仕組み自体は、混雑緩和や安全管理という面で非常に意義がありますが、利用者のデジタルリテラシー差通信環境によるハードルも感じました。

つまり、システムの完成度としてはまだ「発展途上」ですが、これもまた「未来社会の実験場」として重要な要素だと思います。

実際に運用してみる中で課題を見つけ、改良を重ねていく──そうした姿勢こそが、未来社会を形づくる“実験”なのかもしれません。

まとめ

大阪・関西万博で体験した「未来社会の実験場」は、まさに“生活の中の実験”でした。

キャッシュレスや給水スポットといった仕組みは、すでに私たちの生活に近い未来を映しています。

一方で、来場予約やデジタル操作など、まだ課題の残る仕組みもありました。

しかし、それこそが“実験場”としての価値。新しい仕組みを試し、改善し、社会全体が進化していくプロセスなのです。

大学生として大切なのは、これらの体験を「自分ごと」として捉えること。身近な日常の中にも、未来社会のヒントが隠れています。

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