皆さんは、2025年の大阪・関西万博の“テーマ“について考えたことがありますか？
万博のテーマは『いのち輝く未来社会のデザイン』（Designing Future Society for Our Lives）。
このテーマは、史上初めて「いのち」を正面から扱う万博です。
ちなみに、1970年の大阪万博では「人類の進歩と調和」が掲げられました。当時の日本が成長の象徴だった時代を思えば、まさにその言葉どおりだと思います。
そして、その理想を実現するためのコンセプトが『未来社会の実験場』（People’s Living Lab）。
万博が示す未来社会は、私たち大学生の学びや行動にもつながっています。
この記事では、20回以上会場を訪れた大学生の視点から、このテーマを理解し、大学生活でどう活かせるのかを解説します。
- 万博テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」の意味
- 大学生活でテーマを実践する方法
- 小さな行動が未来を変えるヒント
- 小さな行動から始めよう
- 知識をつなげ、挑戦を続けよう
- つながりの中で自分の「いのち」を輝かせよう
大学生として万博を体験して感じたこと
初めて大阪・関西万博へ行ったとき、「大きなイベント」だと思っていました。
しかし、何度も足を運ぶうちに気づいたのは、万博が単なるイベントではなく、『いのち輝く未来社会のデザイン』を実現するための「未来社会の実験場」という明確な目的を持っていることに気づきました。
会場全体が、未来の社会システムを実験的に体験できるフィールドとして設計されており、最新の技術やデザインを見せる場だけでなく「未来社会を体験する場所」なのだと感じました。
そして、その実験の先にあるのが、万博のテーマである『いのち輝く未来社会のデザイン』だと思いました。
つまり、万博は「実験の場」であると同時に、“いのちをどう輝かせるか”を体験を通して学び、感じ、考える場なのです。
テーマ『いのち輝く未来社会のデザイン』とは？
- テーマ：いのち輝く未来社会のデザイン
- サブテーマ1：Saving Lives（いのちを救う）
- サブテーマ2：Empowering Lives（いのちに力を与える）
- サブテーマ3：Connecting Lives（いのちをつなぐ）
- コンセプト：未来社会の実験場
テーマとコンセプトを深く考える前にテーマとコンセプトの意味を知ることが大事です。
”テーマ”とは、企画やプロジェクトの「お題」や「主題」であるのに対し、”コンセプト”はそのテーマをどのように具体化し実現するかという「切り口」や「指針」を表しています。
大阪・関西万博の場合、”テーマ”は未来社会の理想像を示し、”コンセプト”はその理想を実験を通して形にしていく方法を示しています。
「いのち輝く未来社会のデザイン」わかりやすくまとめると、
「すべての“いのち”が、自分らしく輝ける社会の仕組みを、みんなで考え、つくっていくこと」
つまり、このテーマの本質は、
「個人の意識の変化」×「社会全体の持続可能性」
この2つをどう両立させるか、という問いにあります。
大学生活にどう繋げられるか
ここでは、大学生活の中で「いのち輝く未来社会のデザイン」を実践する4つの視点を紹介します。
知識をつなげて学びを広げる
大学では専門分野を深めることが求められますが、同時に異なる分野の視点を掛け合わせる意識することが大切です。
例えば、エネルギー・機械を専攻するあなたなら、“どのように社会に技術を実装するか”という制度・経済の視点を少し取り入れるだけで、技術の価値はぐっと広がります。
それは、単なる「勉強」ではなく、未来社会を自分の手で作るにほかなりません。
学問を“つなげる”意識が、未来社会を形づくる第一歩です。
小さな挑戦を繰り返す
万博に何度も通う中で感じたのは、行動すれば視点が変わるということです。
「ボランティアに参加してみる」「オンラインイベントで話してみる」「地域の課題解決ワークショップに顔を出してみる」など、“ちょっとした挑戦”があなたの視点を変え、未来社会を自分ごとにするきっかけになります。
たとえ結果がすぐに見えなくても、その小さな挑戦の積み重ねこそが、自分なりの未来を作るにつながるのです。
小さな行動で社会を変える
一人ひとりの小さな行動も、積み重なれば大きな力になります。
それがやがて、社会の当たり前を変えていくのです。
- エスカレーターは歩かない
- マイボトルの利用
- 分別の徹底
これらはどれも、特別なことではありません。
けれども、誰かが意識して実践することで、周囲の意識も少しずつ変わっていくのです。
大学生活で身につけたちょっとした行動の習慣は、社会人になってからも自分の価値観として残り続けます。
そしてそれが、「いのち輝く未来社会」を作るにつながっていくのです。
人との関わりで世界を広げる
「いのち」は孤立しては輝けません。友人・先生・地域・オンラインなど、多様なつながりがあなたの学びを深めます。
大学は、他者と協力し、共に成長する“共創の練習場”です。
誰かと協力し、支え合いながら成長する経験が、これからの社会で求められる「共創」の力を育ててくれるのです。
まとめ
大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」は、決して遠い話ではありません。
それは、私たち大学生が日々の学び・行動・人とのつながりをどう“デザイン”するかという問いそのものです。
行動すれば学びが深まり、学びが人をつなぎ、つながりが社会を動かす。その循環の中でこそ、自分の「いのち」が輝きます。
つまり、「未来社会のデザイン」は、大学生活という小さな社会から始まる実験なのです。
その第一歩を、大学という小さな社会から始めてみませんか？
※本記事は、2025年日本国際博覧会（大阪・関西万博）のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」について、筆者個人の学び・考察をまとめたものです。万博協会および関係団体とは一切関係ありません。
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